Tour report|初夏の尾瀬ケ原と至仏山の高山植物

長蔵小屋主催のガイドツアー「初夏の尾瀬ヶ原と至仏山の高山植物」のご報告です。

 

 

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10日ほど前になりますが、7月5日~7日にかけて、アヤメ平から八木沢を下って山小屋泊。翌日、尾瀬ヶ原を縦断して至仏山へ登る日程で、山を歩く会が催されました。

初日、5日は麓のロッジ長蔵に集合。この日は雨でした。

中日の6日は、清々しく晴れた空の下、まずは鳩待峠から横田代・アヤメ平を目指します。

前半はまずまずのお天気で、森を抜けた横田代はまだ春の花が残っていて、タテヤマリンドウやイワカガミが真っ盛り。同時にワタスゲの穂も見頃を迎えようとしていたり、キンコウカの花芽も目立ち始めていて、尾瀬ヶ原より更に季節が凝縮されていて、まさに春と夏が一緒に訪れたという感じです。

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アヤメ平に着くと珍しい食虫植物「ムシトリスミレ」が足元に咲き、周辺の山々が360度見渡せました。

この頃より少し雲が湧いてきましたが、珍しく風も穏やかだったので、予定していた昼食場所ではありませんでしたが、このアヤメ平で景色を眺めながらゆっくりとお弁当をいただくことにしました。

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富士見峠から八木沢に下る道は、針葉樹林帯が無く、明るいダケカンバの新緑からそのままブナの森へと続く道。

途中、沢を渡ったり、ギンリョウソウに迎えられたりしながら、予定より少し早めの14:45頃には見晴の第二長蔵小屋に到着いたしました。

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夕食までは自由時間。湿原まで散歩に出る方、テラスでビールを楽しまれる方、それぞれに山小屋での時間をゆっくりと過ごされました。

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翌7日、最終日。この日は至仏登山を控えていましたが、未明午前3時頃、激しい雨音で目を覚まされました。

出発の5時には雨も落ち着きましたが、その後も降ったり止んだり。レインウエアを脱ぐには至りませんでした。

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雨に煙る尾瀬ヶ原は幻想的で、湿原はワタスゲに混じってカキツバタが美しく、また足元にはトキソウやサワランの小さな花々、池塘ではオゼコウホネも見られましたが、天候の方は一向に回復の兆しが見られません。

山の鼻まで来てから希望を取ったところ、予定通りここから登りたいという参加者は、わずか2名様。残るほとんどの方は、遮るもののない直登コースを避け、取りあえず鳩待峠まで登ってから、逆コースで向かうということになりました。

しかし、登り着いた鳩待峠は思った以上に雨足が強く、なんと、ここからはどなたも至仏山へは向かわずに下山され解散するということになりました。

結局完登されたのは2名様のみ。後からお話をうかがったところ、至仏山の雨は大したことなく風も無く、鳩待峠ほどではなかったようです。高山植物も素晴らしく、もっとゆっくりして行きたかったという声も上がったほどでした。

とはいえ、登られた方はかなりのご健脚で、山の鼻から山頂までを2時間半あまりで登られ、鳩待峠には12時35分に到着されておりましたから、予定を2時間も短縮していた計算になります。

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今年は春先の雪解けが遅かったせいか、例年この時期だと盛りを過ぎている高天ヶ原の花が真っ盛りで、また東面登山道では、傷みやすくてなかなかいい状態のものが少ないユキワリソウが、いつになく綺麗に、数も多く咲いておりました。

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今回は後半天候に恵まれず、ほとんどの方が至仏山を断念されることになりましたが、鳩待峠から横田代・アヤメ平、初夏の尾瀬ケ原までは、皆様ご堪能いただけたのではないかと思います。

来年もこの企画は、7月4日(土)~6日(月)にかけて同コースで行う予定でおりますので、もし機会がございましたら、ぜひ再訪していただきたく思います。