Topics|2013/10/12

先週末にピークを迎えたと思われた紅葉からわずか一日、
週が明けて雲から現れた燧ケ岳の山腹は、気のせいか、くすんで見えました。

 

1012mi

 

そして翌日になると、台風24号の日本海通過を待たずして、
突然何かのスイッチでも入ったかのように、小屋周辺の木々の葉は音を立てて散り始め、
人通りの少ない道はあっという間に落葉で埋め尽くされてしまいました。
紅葉の終わりは驚くほどあっけなく、突然に訪れました。
それでもまだカラマツの緑は濃く、ダケカンバも枝の高い所を中心に多くの黄葉をつけています。
紅葉が終わったと思わせるのはおそらく「赤」が圧倒的に少なくなったからかもしれません。
しかし、そんな終りかけの紅葉の山にも捨てがたい魅力を感じます。
葉を落とした森は明るく、なんだか見通しも良くなったようです。
見上げると梢を通して秋の青い空が広がり、柔かな陽ざしを受けた稜線がのぞまれます。
その稜線が広葉樹であれば、春先の木々が芽吹く直前に見せるあの薄紫のふわふわとした感じと同様、
やわらかな動物の毛並みを思わせて、暖かみを感じることでしょう。
湿原の植物はドライフラワーとなり、風に吹かれては乾いた音が優しく響き渡ります。
そして足元には様々な色や形の落ち葉が彩りを添えます。
山は静けさを取り戻し、紅葉だけが秋じゃないと思わせてくれる季節なのです。