Topics|2016/06/08

新緑の中、カッコウの声が絶え間なく響いています。

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ダケカンバの新緑も最高潮を迎え、尾瀬沼は野鳥のさえずりに癒やされる季節になりました。
中でもカッコウの声は、遠くに聞こえたり近くになったり、朝から夕方まで通奏低音のごとくひたすら聞こえていて、もはや他の様々なさえずりの背景と化しています。
初夏の高原の長閑さを演出するには欠かせない存在ですが、彼らの間では激しい縄張り争いが繰り広げられている証なのでしょう。
早朝には、それこそ一時、ホトトギス(一時鳥)の声が入り、昼間はウグイスやアオジ、夕暮れには哀愁を帯びたアカハラのさえずりをかき消すかのように、オオジシギが激しく尾羽根の風切り音を響かせたりしていますが、ここではその様子を音声でお伝えできないのが残念です。
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水芭蕉はただでさえ雪解けが早かったことに加え、6月初めの連続した霜で、ほとんど終わってしまったようです。
湿原の緑で目立つのは、ニョキニョキと出てワサワサと丸みを帯びた葉を広げるコバイケイソウと、色が濃くスズランに似た形のギョウジャニンニクでしょうか。
レンゲツツジはまだ枝だけに見えますが、蕾は大きく膨らんで、個体によっては赤く染まって今にも花を開きそうなものも見られます。
沼を巡る大入州の森の中では、ミツバオウレンやコミヤマカタバミがひっそりと白い花を咲かせ、ゴゼンタチバナもだいぶ花らしく成長して参りました。
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(上段:ミツガシワ・ワタスゲ 下段:レンゲツツジ・ゴゼンタチバナ)

 

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(上段:チングルマ・ヒメシャクナゲ 下段:コミヤマカタバミ・ミツバオウレン)

 

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(上段:オオバタチツボスミレ・リュウキンカ 下段:タテヤマリンドウ・マイヅルソウ)

 

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(緑に包まれる長蔵小屋本館)

 

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関東も梅雨入りしたと伺いましたが、どちらかと言うと日本海寄りの気候の尾瀬では、まだはっきりとした兆候が見られず、晴れたり曇ったりという状況です。
花は次々と咲き始めていますが、この一ヶ月、雨が少なかったためか、湿原の緑もあまり進んでいないように思えます。
加えて6月3日には、-5℃まで下がった大霜に見舞われて、沼尻のチングルマを始め、花々の花期が短くなる傾向にありました。
しかし、こんな中でも今年当たりのタテヤマリンドウは別格で、今でも良い状態を長く保っていて、見応え十分です。
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この花は、天気の悪い日や、夜には閉じてしまうので、曇っていたり、早朝や夕方では、お目にかかることができないのですが、この生活スタイルのお陰で、霜から免れて長持ちしているとも言えるのでしょう。
お天気や時間帯によっては、これ程の大当たりだということさえ気付かずに、通り過ぎてしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。
 
燧ヶ岳ナデックボの残雪も無くなり、公式にも通行が可能になりました。
沼尻休憩所の火災に伴い、昨年秋から使用不能となっていた沼尻のトイレも、ソーラーシステムの導入により、不完全ながらも使用できるようになりました。
沼一周や、燧ケ岳周回登山に少しでもお役に立てられれば幸いに存じます。
 
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(写真は6月3日のものなので、まだわずかに残雪が見られます)

 

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(沼尻のトイレ 試行運転中ではありますが再開いたしました)

 

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