Topics|2016/08/01

先月13日に代替ルートで再開した、見晴新道を歩いて参りました。

resize1763
今回はナデックボから登ったので、見晴新道は下りでの利用です。

 

resize1764
俎嵓(マナイタグラ)から最高峰柴安嵓
山頂からしばらくは、従来通りの登山道を下ります。

 

resize1765
柴安嵓では、燧ケ岳の他の登山道とはまた違った植生が見られ、独特の雰囲気を持っています。

 

resize1766
しばらく使われていなかったため、登山道が藪に覆われている所が数か所ありますが、いずれも大した長さではありません。

 

resize1768
谷に入るまでのガレ場も従来通り。眺めは良いのですが浮石も多いので慎重に下りましょう。

 

resize1767
こんな動物に出くわすことも。
最近よく姿を目にするアナグマです。
地方によってはササグマともムジナとも呼ばれます。
狸汁はタヌキでは なく、実はこのアナグマを使っていることも多いそうです。

 

resize1769
ヒョウタン田代(笹の台田代)の二つの地糖が目のように見えます。
登山道は谷を越えた後、この丘の右側(北側)を目がけて下って行きます。

 

resize1770
谷に入る直前。御池岳(右)と今下って来た柴安嵓(左の斜面)の間から俎嵓が覗きます。
ここから樹林帯に入ってしまうので、広々とした景色はこれで見納めになります。
谷へは急な岩場で、事故も多く、下りでは特に慎重さが求められます。
斜度でも危険度でもナデックボを上回ります。

 

resize1798
急な谷を下り始めると間もなく、新ルートへの分岐に当たります。
写真、トラロープの張ってある直進方向が従来の登山道。(すでに藪に覆われつつあります)
谷から抜け出すように、左上に切り開かれているのが新ルートです。

 

resize1799

resize1800
右側(北側)が従来の登山道の通る谷なので、最初のうちは眺望もあります。

 

resize1801
従来の登山道が通っている谷の方向は崖になっています。
ロープは張ってありますが、木の根につまずかないよう、下りでは気を付けてください。

 

resize1771
こんな片斜面も。
雨でぬかるんでいたら嫌なところです。
この辺り、袴腰山のトラバースを彷彿させます。

 

resize1772
このような標高表示があるので、位置の確認に役立ちます。

 

resize1773
笹の切り開きの急斜面。
写真では分かりづらいと思いますが、かなりの急傾斜で、笹や枝に掴まりながら下って行く感じです。
刈り掃われた足元の笹の切り口も尖っていることですし、手のひら部分にゴムが貼られた軍手があるとよいでしょう。
滑り止めと万が一の突き刺しにも安心です。

 

resize1774
従来の谷間の道と違って明るい雰囲気。

 

resize1775
この日は晴天でしたが、1か所、ひどいぬかるみがありました。

 

resize1776
傾斜が緩み、明るい笹の切り開きが出てきたら、新ルートの終わりももう少し。

 

resize1777
従来のルートに合流です。
写真は後ろを振り返ったものですから、トラロープの張ってある直進方向が谷へ続く旧ルート。青いテープの見える斜め右から下って来ているのが新ルートです。(プレートナンバーは2で、標高1600mとなっています)

 

resize1778
新ルートの分岐近くにはネズコ(クロベ)の巨木が数本並んでいて目印になります。
ここから、登山道の終わり、尾瀬沼林道までが意外に長く感じます。
(ちなみに登山道と尾瀬沼への分岐点にはプレートナンバー:1、標高1500mの表示が付けられています)

 

resize1779
最後は白砂峠から続く尾瀬沼林道の緩やかな木道をのんびり10分ほど下って見晴に到着です。

 

この日は天気も良かったため、足早に1時間半ほどで下って参りましたが、天候や登山道のコンディションにもよりますので、下りでも2時間~2時間半は見ておいた方がよいでしょう。
なお、雨で足元の笹の茎が濡れていたりすると、かなり滑りやすくなるとの報告があります。
また、土の斜面では、急な所にはステップが切ってありますが、次第に崩れてひっかかりが無くなると思われます。
どちらかというと登りでお使いいただいた方が無難かもしれません。

 

この見晴新道にせよナデックボ道にせよ、様々な山を歩いてきた方にとっては、よくある普通の登山道であって、特に難路とは思えないことでしょう。
しかし尾瀬というと、穏やかで水平なイメージがあるので、登山初心者の方にとっては意外に険しく感じるかもしれません。
疲れた足で、急な道を下るのはやはり危険であり、また思っている以上に時間もかかるものですから、山を歩き慣れていない方ほど、急な登山道は登りにお使いいただくことをおすすめいたします。
今回歩いてみて、個人的には、人工物も使わず刈り掃いだけでよく作ってくれたものだと思いました。
また、行けども行けども変わり映えのしない従来の谷間の登山道に比べて、変化があって位置がつかみやすく、明るい雰囲気にも好感が持てました。
ただ、足元に関しては、笹の切り開きの急傾斜の歩きにくさはもちろんのこと、土の部分の急傾斜もやがて水路(みずみち)となり、荒れてより滑りやすくなることが懸念されます。
それからさらに個人的な感想で恐縮ですが、トガクシショウマの群生地を通らなくなったことは、少し残念に思います。

 

16新見晴新道
新ルートを赤で表示しました。黒点線は従来のコースです。
山頂(柴安嵓)からしばらくは従来の登山道を下り、谷に入るとすぐ、赤ナグレ方面に新ルートとして外れます。
二つの池塘のあるヒョウタン田代(笹ノ台田代)の台地をそれて下った、地図上の1600m地点から下は従来の登山道に戻ります。
この地図だと、標高1600m辺りで従来の登山道とクロスしているように表記されておりますが、これは地図の間違い(黒点線が違う)で、そこから下は全く従来の登山道通りです。
なお、地図が古いため、温泉小屋へ直接下る道も描かれておりますが、現在は廃道のため通行できないのでご注意ください。