Topics|2016/08/17

お盆休みも終わって、尾瀬沼は次第に静けさを取り戻しつつあります。

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今年から初めて休日に加えられた「山の日」(8月11日)は、週末とは離れていましたが、実際にはお盆休みの連続として受け入れられていた感じがします。
尾瀬でもこの週末は、家族連れが多く、また、おじいちゃん・おばあちゃんからお孫さんまでの三世代でお越しの姿も多く見られ、いつもと違った、お盆休みらしい雰囲気が漂っていました。
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お天気も良かったので、燧ヶ岳や至仏山など、登山目的でいらっしゃった方にとってもご満足の行く休日になったのではないでしょうか。

 

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長蔵小屋ではこの9日間の間に、3つの大きなイベントがたて続けに行われていたこともあり、最新情報の更新がすっかり遅れてしまいました。

まず最初に8月6日~7日にかけて「星座と流星を楽しむ会」が開催されました。
これは、ブルーシートに布団が敷かれた特設会場で、毛布にくるまり寝転んで、夜8時~明け方4時までの8時間、思う存分尾瀬の星空を楽しもうという企画で、今年で4回目になります。
もちろん星座や星にまつわる解説付きなので、まさに天然のプラネタリウム。
眠くなったら、いつでも部屋に戻れますが、そのまま会場で朝まで眠ってしまった方もいらっしゃったようです。
途中、別館ホールに戻っての、ケーキと飲み物のサービスも好評でした。
お天気の方は多少雲があったものの、まずまずのコンディションで、ペルセウス座流星群の流れ星も時折流れては、解説のお話もたびたび途切れておりました。
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(会場からの星空です。建物に囲まれていますが、空は広々。星空観察には十分です。)

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(プレアデス星団「すばる」の方向から流れる流星、わかりますか? 間違いなくペルセウス座流星群のものです。)

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(南天の射手座付近。立ち昇る夏の天の川。会場からの写真です。)

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(夜明けが近い長蔵小屋別館と星空。オリオン座が昇り始めています。)

 

次は「燧祭り」の催し物として8月11日の夜、別館ホールにて行われた「賢治の会 公演の夕べ」です。
「燧祭り」というのは、小屋の初代・平野長蔵が明治22年8月10日に燧ヶ岳を開山したことによるものですが、
宮沢賢治の世界を、歌や芝居・ピアノでお届けする舞台を、この日にお泊まりいただいた方にはわずかな料金でご覧いただけるという、小屋からの感謝祭的な催しとなっています。
今年のプログラムのメインは「なめとこ山の熊」という童話で、出演者の方々の迫真の演技と原作に忠実な語りが、実に見事でした。
演技が加わることにより、ただ本を読むより情景をつかみやすく、更にピアノの伴奏が気持ちの部分まで忠実に伝えてくれるので、お子様にも十分楽しんでいただけたのではないかと思います。
途中には、ピアニストの方による、ソロも2曲。
いずれも誰もが耳にしたことのある名曲が披露されました。
また、公演終了後には、出演者の方も交えて紅茶とケーキのサービスもあって、9時の消灯まで、山の夜はあっという間に更けて行きました。
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3つ目は「尾瀬沼ナイトハイク」。
消灯時間を迎えて静まる山小屋を後に、月夜の下、尾瀬沼北岸を沼尻まで往復します。
夜の森をフラッシュライトでライトアップすれば、木々はサンゴ礁を天地逆に見上げているような姿を見せて私達を驚かせます。
また、月齢11の明るい月が見せてくれる景色は、沼を青白く輝かせ、対岸の森はまるで墨絵の風景。
色彩は乏しくとも明暗のはっきりした、月明かり独特の世界が広がります。
沼尻ではティータイムも含めて約1時間の自由時間。
写真撮影にトライしたり、キャンドルライトの中おしゃべりしたりと、思い思いのひと時を過ごしていただきました。
残念ながら人数が多いので、野生生物の気配はなかなか感じることができず、鹿の声と水鳥の声ぐらい。あとは目の前を横切ったアナグマが一匹。
帰りは濃霧となり、月明りもなく、同じ道ということもあって、短調な歩きは、寝ているのか起きているのかさえ分からなくなるようなものでしたが、予定通り午前0時には小屋に戻って、お休みいただくことができました。
朝食はブランチとして7時~11時の間に。チェックアウトも特別に昼の12時となっていましたから、お部屋でゆっくりされたり、何度か散策にお出かけになったリ、休日らしいゆったりとした時間をお過ごしいただけたことと思います。
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さて、今週末には夏のイベント最後となる「燧ヶ岳ご来光登山」が控えています。
お天気に恵まれ、星月夜の登山と、美しい日の出に、ぜひ迎えられたいものです。

 

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今日は台風7号の影響で、朝から雨が降ったり止んだり。風も時折、思い出したかのように、わっと吹いてきたりしますが、回復傾向にはあるようです。
写真は昨夕のものがほとんどですが、湿原には今、ウメバチソウがたくさん咲き始めていて、つぼみもまだまだあるので、どうやら今年は当たりのようです。
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花の多いことでは、イワショウブも白い花穂を湿原で風にチラチラとワタスゲのように揺らしていて、風情があります。
遠目に見ると地味な存在のこの花も、近くでよく見てみると、なかなか華やかな造りをしていて、ちょっと意外な感じがします。
花の終わった後、赤く染まった実も、こちらが花かと見紛うほど鮮やかなものなので、この先しばらくは私たちの目を楽しませてくれることでしょう。
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湿原の一部を覆い尽くしていたミズギクはそろそろ終り。花びらを散らして坊主のようになった姿は、これはまた愛嬌があります。
ヤナギラン、サワギキョウもまだ見られますが、花は花穂の上の方に偏ってしまって少し不格好。下の方は早くも実になりつつあります。
実では、花の時期には目立たないタケシマランが、体格に似合わず大きな赤い実をたくさん付けて存在をアピールしています。
マイヅルソウもゴゼンタチバナの実も赤くなり始めました。
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小屋の周辺ではトリカブトやハンゴンソウ、オヤマリンドウが見頃を迎え、やはり黄色や紫、白い花が多く見られ、夏の終りが感じられます。

 

夏休み中、週末を除けばもう混雑する日はありません。
避暑に星空観察に、ご家族の思い出にぜひご利用ください。

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