Topics|2018/08/23

夏もそろそろ終わろうとしています。小屋では登山道の笹刈りを始めました。

 

夏の終わりの閑散期に入ると、長蔵小屋では毎年この時期に登山道の笹刈りを始めます。

これから利用者が少なくなるこの季節に、なぜ今頃? と思われるかもしれません。
尾瀬は残雪が多いので、6月だと標高の高い所ではまだ雪に覆われている所があったり、笹もその後に伸びてしまいます。7月に入れば雪は消えますが、登山シーズンを迎えてしまう上、小屋でも繁忙期に入り、人を出すことができません。
笹の成長もほぼ収まり、暑さも一段落してヤブ蚊も減り、利用者も少なくなるこの時期が、最も作業に向いているのです。
ただし、来年の登山シーズンの終わりまで、笹に覆われることが無いように、その分を見越してしっかり刈らなくてはなりません。
ちょっと大げさに思えるほど刈り込んでいるのは、そのためなのです。

昨日・一昨日の2日間で、燧ヶ岳のナデックボ道の笹刈りは終了いたしましたが、直後の登山道には、刈り落とされた大量の笹が残っている所もあります。
深くえぐれたような場所では片付ける場所もない上、脇に寄せてもすぐ中央に戻ってきてしまいます。
特にナデックボ道のような岩場では、凹凸が分かりづらく、滑りやすくなるので、下りでのご利用はしばらくの間控えていただいたほうが良いでしょう。
来週の27日・28日には長英新道。また、飛び飛びではありますが、9月4日・11日・18日で奥鬼怒方面(小淵沢田代~黒岩分岐)を予定しておりますので、ご参考までに。(天候、その他の事情から変更することもあります)


(ナデックボから尾瀬沼方向を振り返る)

 


(この日は中腹より富士山が見えました。夏は雲が湧きやすいので、早くから展望が開けるナデックボ道ならでは)

 


(長英分岐付近より見たミノブチ岳)

 


(同じく長英分岐より俎嵓)

 


(山頂に向かう登山者)

 


(山頂より。遠く、今にも雲に隠されそうな弥彦山と、更にその上方、微かに佐渡の島影:中央の下が平らな雲のすぐ下)

 


(ナデックボ上部にて)

 


(沼尻平を俯瞰)

 


(燧ケ岳から見る神秘的な小沼)

 


(荷上げのヘリコプターを上から見下ろす不思議)

 


(燧ヶ岳より見た集団施設地区。 工事現場が生々しい)

 

昨日は真夏に戻ったような気候でしたが、先週末は最低気温が5℃、4℃まで下がり、薪ストーブに人が集まるまでに冷え込みました。
寒暖の差が激しいので、ウェアリングが難しい季節です。

湿原の色も、いくらか黄色みを帯びて、気の早い一部の桜や池塘のヒツジグサは紅葉し始めています。
今年圧倒的な存在感を放ったシシウドも、そろそろ紫・茶色を呈してきました。
燧ヶ岳ではオヤマリンドウの青が印象的です。ヤマハハコも燧ヶ岳で見ると立派な高山植物。
オオバタケシマラン、サンカヨウ、コケモモやヒロハユキザサなど実も豊富です。
夜は、ここ1週間ほどは月が明るいので、満点の星空には程遠いと言えますが、月明かりに見る尾瀬沼越しの風景は実に幻想的で、写真にはおすすめです。
日が傾く頃には昼間の喧騒も嘘のように静まって、個室でゆっくりお過ごしいただけるこの季節。残暑を逃れて夏の余韻に浸ってみるのも良いでしょう。