尾瀬沼畔 長蔵小屋 営業を始めました

尾瀬の入山規制が解除されたことを受けて、尾瀬沼の長蔵小屋も7月1日より営業を開始いたしました。

このところお天気がはっきりしないので、入山者は多くありません。

しかし、みずみずしい緑に高山植物の花々、尾瀬の最も魅力的な季節であることに違いはありません。

今年はワタスゲが大当たりで、風にそよぐ白い穂の中に、レンゲツツジの赤が、ひと際引き立てられています。

タテヤマリンドウもその数が多く、雨が上がると小さな青い花を一斉に咲かせては、私たちにその存在をアピールしています。

                                                                                                                                    

5月、6月と、訪れる人は無くとも、いつもと同じように水芭蕉は湖畔の湿原を埋め尽くし、

小屋の裏では見る人も無いままシラネアオイは花開き、そして散って行きました。

しかし人間が少ない分、動物たちの活動は活発だったようで、

木道からすぐの所でも湿原は荒らされ蒐場となり、小屋のすぐ近くでも鹿の糞が多数見られるようになりました。

夜、外に出れば、まず間違いなく鹿の逃げる音を耳にします。

かつて小屋から遠い所ほど、食害の多かった湿原が、鹿柵の張り巡らされた今日では、

人の気配の失せた小屋周辺での食害が目立ってきたように感じます。

人も動物も、そのバランスが重要なんだと、人間もまた自然の一部であったのだということをあらためて感じた春でした。

                                                                      

入山が解除されたとはいえ、今までよりも救助活動が困難であることには変わりはありません。

また、一部の山小屋や休憩所、トイレなど、依然閉鎖されたままの施設も多く存在します。


長蔵小屋でも、別館、休憩所、沼尻休憩所とそのトイレの開設を、今シーズンは断念いたしました。

これまで以上に、怪我や体調を崩さないようご注意いただくとともに、トイレや食事のとれる場所が限られますので、

食料等の装備やルートも、これを考慮に入れてご計画いただくようお願い申し上げます。

                                                                                             

長蔵小屋でも新型コロナウィルス感染予防対策に取り組んでおります。

ご到着時の体温チェック、館内でのマスク着用、宿泊者全員の氏名・住所の記帳をお願いし、要所要所にアルコールスプレーを設置、

また随時消毒も行っております。

浴室にはセッケン・シャンプーを備え、洗面所にはハンドソープ。シーツ類も都度交換しております。

適切にシーツ類を使用していただくため、寝具はあらかじめ各お部屋に敷かせていただいております。

ただし安全は皆さまのご協力あってのこと。

食事時の大声、または長時間のご歓談は控えていただきますとともに、

食堂でのアルコール飲料のお召し上がりもご遠慮いただいております。

浴室・食堂での過密を避けるため、宿泊定員も通常の半分以下に抑えていて、6畳なら2名まで、8畳なら3名までを基本に、個室で提供しております。

このため、グループ構成によっては数組でお部屋が埋まってしまうことがございます。

宿泊人数が少なくても、満館になってしまいますことをご承知おきください。

また、小屋の中に限らず、尾瀬全体で備え付けのコップは撤去されていますから、

マイカップ、およびマスクは日帰りであってもお持ちいただくことをおすすめいたします。