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長蔵小屋 三代の歩み
History of Chozo Hut
「大自然の恩恵の下に集まりてこの大自然の美を享受せよ」
平野 長蔵(1870-1930)
初代主人。19歳の時尾瀬を開拓、燧ケ岳の登山道を開く。
「尾瀬沼ダム化計画」の反対を訴願し、天然記念物、国立公園、禁漁区などにして
阻止せんと各地を奔走。長蔵の訴えにより、自然保護がはじめて社会問題となった。
「自分は尾瀬の自然の中に生きているひとつの生物である」
平野 長英(1903-1988)
2代目主人。登山ブームの中、現在の小屋の礎を築くそのかたわら、自然保護運動に尽力した。
父・長蔵の厳しさとは対局の静かな人柄で、歌人としての一面もあった。
「まもる。峠の緑の道を 鳥たちのすみかを みんなの尾瀬を」
平野 長靖(1935-1971)
京都大学文学部を卒業後、北海道新聞社勤務を経て小屋3代となる。
尾瀬の自然保護運動の最中、36才の若さで遭難死した。
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